世界一のレストラン「オステリア・フランチェスカーナ」ソムリエ・渡邊秀樹さんのワインセミナー

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2017年8月戦略実践セミナーのテーマは、毎年大人気のワイン!…ですが、今回は一味違います!

なんと、“最も予約の取りにくい世界一のレストラン”と呼び声の高い「オステリア・フランチェスカーナ」のソムリエ渡邊秀樹さんが登場!!!!

“最も予約の取りにくい世界一のレストラン”オステリア・フランチェスカーナとは

北イタリアのモデナにある、ミシュラン3つ星レストラン「オステリア・フランチェスカーナ」。8,000人待ちの予約が発生する超人気店です。2016年度には「世界ベスト・レストラン50」で世界一に輝き、常に一、二の座を争い続けています。お店の予約は3ヶ月先の日程を毎月1日に受付。開始と同時に矢のような速さで予約を申込み、数百倍の競争をくぐりぬけた者だけがテーブルにつけるという熾烈な争いが行われています。
▶レストランの様子はこちら

オステリア・フランチェスカーナ唯一の日本人ソムリエ渡邊秀樹さん

この、究極のレストラン「オステリア・フランチェスカーナ」で働いている日本人ソムリエはただ一人、渡邊秀樹さんのみ

渡邊秀樹さん
イタリア国家ソムリエ AIS プロフェッショニスタ


幼少期から大学まで音楽の世界に育つ。トランペットでプロを目指すも挫折し、飲食の世界に飛び込む。大したツテも無い中で単身イタリアへ。ミシュラン1つ星レストラン、2つ星レストランでの修行経験を経て、渡伊からたった3年でミシュラン3つ星で世界ベスト・レストラン第1位のオステリア・フランチェスカーナへ。日本人として初のフロントサービサーに抜擢、ソムリエとして活躍する。

華々しい経歴のように見えますが、その裏には差別に負けず下積みを重ねる渡邊さんの姿がありました。

皿洗いを一年半やりました。日本と違うのは、仕事分けがハッキリしているんです。イタリア人は(人の)前しか働かないです。例えば、厨房の見える所。洗い物は全部アフリカ人、中国人。そういう人ばっかりです。そんな中の一人で僕ががっつり入って、アフリカ人と一緒に皿洗いをやる。」

地道な努力を重ね、世界一のレストランで働く渡邊さんに本日教わるのは、イタリアワインの楽しみ方、レストランの楽しみ方!しかも、一般的に言われている楽しみ方ではなく、イタリアのサービスマンから見た「もっとこうしたらいいのにな」と思う話し方も交えて!これは必見です✨

世界No.1レストランのサービスマンが教える!イタリアンレストランの楽しみ方

1.服装に気をつける
スタッフは服装でお客さんを判断。サンダル、半袖、半ズボンはNG!お店の端に案内されるなどあからさまに扱いに違いが出ます。

2.レストランについて勉強しておく
2つ星、1つ星になってくると料理に個性が出てきます。3つ星になってくると料理名から料理が想像できません。前もって勉強しておくことで当日の楽しみが2,3倍に!

3.スタッフと程よいコミュニケーションを
コミュニケーションが気持ちよく出来ると、料理が一品増えるなどサービスが手厚くなります!例えば、食べれないものがあるなら事前に伝えて交渉するなど。言わないで食べられないのはNG。

発展編:キッチンを見せてもらう!
せっかく美味しい料理をいただいたらキッチンもぜひ。最後のコーヒーをいただいたあとで、スタッフにお願いすれば(特にイタリア人は)喜んで見せてくれるそう。中にはワインセラーを見せてくれるレストランも!

これさえ押さえれば安心!ワインの選び方

ソムリエが言われて困るのは「ワイン飲みたいんだけど、何かオススメない?」というざっくりとした質問。自分の希望を伝えて、料理とのマリアージュを楽しみましょう!

1.食事とどのように飲みたいか伝える
食前酒を飲みたいのか、飲みたくないのか。いきなり白ワインから行きたいのか?など…。「ワインペアリング」をお願いしてソムリエに完全に任せるというのもアリ。

2.金額を伝える
金額をどういう風に伝えるのかが重要。「5,000円です」とストレートに言っても問題ないですが、少しエレガントさに欠けます。そんなときは、ワインリストを見て金額を指さし、「このくらいの値段で」と伝えればOK

3.味わいを伝える
どんな味わいが良いか、産地はどこが良いか、樽を使っているか、使ってないかなど。希望の味わいを伝えましょう!

実践!超かっこいいワインの開け方

「ソムリエ」とひとえに言えど、その人の技量は様々。渡邊さんから見ると、全然良くないワインの開け方。サービスの仕方をする人がいるのだそう。正しいワインの開け方とサービスを学ぶことで、本物のソムリエを見分けられるようになります!今回は渡邊さんに持ってきていただいた日本未輸入のワインで挑戦✨

ワインは女性だと思ってください。だから優しく扱ってください。笑」
ソムリエナイフは親指を離して4本の指で持ち、前側、手を話して後ろ側…その時間約2秒!コルクにスクリューを入れるときは真ん中からでなく、少しはずした外側から。こちらもスクリューがキレイに入るまで約2秒!プロのワインオープンは圧巻の美しさでした。

渡辺さん曰く、コルクを抜くときに「ぽんっ」と音がするのはかっこよくないのだとか。小さめに「プシュッ」といわせるのが本当にお洒落な方法!これは、すぐに意識できそう。

セミナーの最後はLCA恒例のじゃんけん大会でワインプレゼント!ワインをゲットされたお二人、おめでとうございます!

セミナー終了後は驚きと気づきの声が多数。

「イタリアレストランに行く勇気が持てた!」
「今まで全く選べなかったワインの見方が変わった!」
「今までかっこいいと思っていたものが、実はダサいなんて…」

普段、好きでなければ自分から勉強することのない”ワイン”。
「本当はもっと知りたい」と思っている人も多いはずのテーマです。

今回のセミナーはたった2時間ですが、そうとは思えない情報量!
一瞬にしてワインへの理解が高まる究極の時間でした✨