LCAで新しく始まった取り組み「SIP」。革新的な仕組みなだけにその概要を掴みきれていない人も多いかも知れません。

この記事では、才能を・活かす・プロジェクト、通称「SIP」ついて、なぜこの仕組みが革新的だと言えるのか、その裏側を解説していきます。

なお、こちらの記事(「経済の歴史から見る、LCAで伝えたいこととは?」)を読まれるとさらに理解が深まりますので、そちらもぜひご参照ください。

SIP(才能を・活かす・プロジェクト)の特徴

SIPが作られた元々のきっかけはLCAの発起人である細金さんが、これからの世の中の流れを考えた際に、「個人としてどう生きるのか?個人の専門性、強みを社会への挑戦を通して磨いていく事と、多くのマイクロ経済圏に関わり、作り、信用を積み上げておく事が重要である」と思われたことでした。

加えてビジョンや思いを持っている人たちの才能がきちんと社会で認められる仕組みを作りたい、そんな想いから生まれたのがこの「SIP」です。

「SIP」は一見するとただのクラウドファンディングのような仕組みに見えますが、LCAというコミュニティーを介することで、全く異なった仕組みになっています。概要をお伝えすると以下のような仕組みになっています。

一つずつ解説して行きますね。

有限責任事業組合(LLP)と株式会社は何が違うの?

1、有限責任

個人事業主で開業する場合は無限責任を負いますが、有限責任であるLLPでは、出資者は出資額の範囲までしか責任を負いません。

これにより事業をする上でのリスクが限定的なものになり、事業を始める上でのハードルが低くなります

2、経営の柔軟性(内部自治)

通常の株式会社であれば、取締役会や監査役のような監視機関の設置が強制されます。また出資者(投資家)には出資率に応じて利益が配分されます。

一方LLPでは、経営者に対する監視機関の設置が強制されず、出資者同士の合意で決められたルールで運営をすることが可能です。

例えば、事業経営で得た利益の配分を、出資比率にかかわりなく「組合員の貢献やノウハウ・知的財産」などに応じて自由に決めることができます。

3、構成員課税

通常株式会社においては法人にかかる法人税と、個人の給与所得にかかる所得税の、二つの税金が課せられます。

とこどがLLPで生じた損益は、LLP自体には課税されず、利益の分配を受けた組合員においてのみ課税されます。

またLLPの事業で損失が出た場合、他の所得と合算することができるので、節税にもなるのです。(LLPの所得赤字100万円、個人の給与所得500万円なら、合算して400万円の所得にできる

LLPについてさらに詳しく知りたい方は、経産省の出しているPDFをご参照ください。

クラウドファンディングにはないメリット

LLPという仕組みを用いるによって、LCA生の中から出資者も一緒に事業に関わる仲間も集めることが可能です。

通常のクラウドファンディングはお金を集めるために行われますが、SIPではLCAというコミュニティを介すことで、人も(知見も)集めることが可能になります。

クラウドファンディングではお客さん(支援者)との関係性は一度きりになりがちですが、LCAの場合はそれ自体がコミュニティとして機能しているため、関わる人たちと半永続的な濃い関係を続けることが可能になります。

立案者であり出資者でもある

LCA生にとっては自分のやりたいことを実現できる可能性が増えます。損失は持ち資本が尽きるまでとするため、チャレンジすることで追うリスクを最小限にすることを可能にしています。

かつ他のプロジェクトにも小資本で関われるために、自分の事業が失敗しても他の事業がスケールすればその利益を享受することができますので、リスクを分散化しがらリターンを最大化することができるのが特徴です。

プロジェクトのルールと形式

次は実際に運用するときのルールについて簡単に説明します。言い換えればSIPというDAO(非中央集権型組織)は以下のルールによって自律的に運営されていく、ということになります。

1:クラウドファンディング形式

  • プレゼンテーションして、出資(仲間)を募る。
  • ルールは、シンプル化。
  • 発起人は、出資しながら運営を行う。

2:定期報告形式

  • 毎月の売上表や経費などは、全て透明化。
  • 事業体にもよるが、「月締めで○日払い」などを事前取り決め。
  • ルールを明確に設けて運営する。

3:共犯者形式

  • 基本的な経営の責任や権限は、全てプロジェクト者に一任。
    →支援や応援はどんどんして、プロジェクトを成功に導きましょう

関わる人たちのメリット

以上の特徴から、プロジェクトメンバー側と出資者側はそれぞれ上記のようなメリットを享受することができます。

LCAにはすでに800人以上の会員が在籍している(2018年1月現在)ため、事業を開始するにあたってのハードルになりやすい「仲間集め」や「顧客獲得」が非常に楽になります。

飲食店を出せばすぐに食べに来てくれるでしょうし、本を出版すれば買って読んでくれるでしょう。またコンテンツの質が担保されていれば、SNSなどを通してLCA会員のネットワーキングに情報が拡散されます。

またLCAでは「失敗も財産にする文化」を大事にしています。プロジェクト運営者が失敗した場合でも、失敗を責めずにチャレンジする事を推奨しています。次に活かすためのインタビューをし、失敗したからこそ次にも挑戦出来る様にしています。

出資をする側は「最悪なくなっても大丈夫」という範囲で支援を行いますが、リスクを大きく取らないようにするためにも出資をマイクロ化する事で、出資者のリスクを分散しているのです。

SIPの仕組みのまとめ

SIPの特徴をまとめますと、

  • 有限責任事業組合の業態を用いて
  • クラウドファンディングのようにお金と仲間・支援者が集め
  • 個人のチャレンジを促し、個々の才能をマネタイズしていく

プロジェクトだと言えます。

これからの時代は、働き方が多様化して、個々人のやりたいこと=才能・強みに非常に高い付加価値がついていく時代です。

逆に、AIやロボットができる仕事しかできない人は、どんどんその価値を下げていくことになってしまいます。

「1分1秒わくわくドキドキした大人の輪作り」をテーマにしている私たちLCAでは、そのきたる未来に向けて、本当にやりたいことにチャレンジする大人を増やすことを、このSIPという仕組みで実現していきたいと考えています。

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